アメリカのタトゥー・ヒストリー

アメリカでは、1870年、ハイルダー・ブランドというアーティストがタトゥー・ショップをオープンし、このスタジオがアメリカ初のタトゥー・ショップと言われています。1875年にはそのあとを追うように、すぐ近所にサミュエル・オー・レイリーというアーティストがタトゥー・ショップをオープン。当時は手彫りが主流でしたが、サミュエルは機械に精通していたので、トーマス・エジソンが発明した“自動で文字を刻むプリンター”から現在のタトゥー・マシーンの原型を作り、世界で初めてタトゥー・マシーンの特許を取得しました。その後、サミュエルはインクやデザインなどのタトゥー用品と一緒にマシーンを販売し、その結果、アメリカの大きな都市のほとんどにタトゥー・ショップがオープンすることとなりました。当時は、絵心を持つアーティストはほとんどいなくフラッシュをコピーするのが当たり前で、オリジナルのデザインを書き起こすアーティストはほんの数名だったと言います。

中でもよく知られているのが、広告や壁紙のデザインをしていたルー・アルバートというアーティストで、当時の広告に使われていた様々なデザインをタトゥー用にと、力強くシンプルなデザインに描き直し販売、多くのタトゥー・アーティストたちが購入したといいます。ハートやバラ、ヘビやイーグルなど、現在も絶大な人気を誇るトラディショナル・デザインのオリジナルは彼によるものだと言われています。

サミュエル・オー・レイリーの弟子であったチャールズ・ワグナーは、サミュエルがロータリー式のマシーンを発明したのに対し、電磁石を用いたコイル式マシーンを発明、1908年ごろ新たに特許を取得した人物です。彼は、水兵のほかにサーカスや見世物小屋でタトゥーを彫ることも多く、女性の口びるやまゆげなどの顔、また犬や馬など家畜の刻印としてのタトゥーをした、アメリカで初めてのアーティストとも言われています。


go to top

Comments are closed.


Copyright © 2008 CLASSIC TATTOO BOOKS,All Rights Reserved.